通信制高校について調べていると、通信制サポート校というものをよく目にしますよね。通信制高校と通信制サポート校は、名前は似ていますが、全く違うものです。このページでは、通信制高校と通信制サポート校の違いについて詳しく解説します。
通信制サポート校とは?
通信制サポート校とは、通信制高校に在籍する生徒が3年間で卒業できるように支援する民間の教育施設のことです。塾や予備校のように、普段の学校での学習を補完する役割を担っています。学習の講師やカウンセラーが常駐しており、勉強面、精神面、生活面などを全面的にサポートしてくれます。様々な事情を抱えた生徒に対して、丁寧な対応をしてくれます。通信制高校での生活に不安を感じている人は、通信制サポート校に入学すると良いでしょう。また、通信制サポート校で友達ができることも多いので、友達作りのために利用するのもおすすめです。
▊それぞれの通信制サポート校は、通信制高校と提携している
一般的に通信制サポート校は通信制高校と提携しており、通信制サポート校に入学する際は提携先の通信制高校にも同時に入学することになります。最近では、多様な専門科目が魅力的な通信制サポート高校がたくさんあり、人気を集めています。一方で通信制高校に入学する際は、通信制サポート校の入学は自分で選ぶことができます。自学自習に自信がある場合は通信制高校への入学だけで大丈夫ですし、もし高校生活や学習に関してのサポートが必要だと感じる際には、通信制サポート校への入学を検討してみましょう。
通信制高校と通信制サポート校の違い
通信制高校と通信制サポート校は、必要な学費や施設としての性質に大きな違いがあります。ここからは、通信制高校と通信制サポート校の違いについて詳しく解説していきます。
▊運営母体の違い
通信制高校は公立と私立があり、公立は都道府県などの地方自治体が運営し、私立は学校法人か株式会社が運営しています。一方、通信制サポート校は、学校教育法には認められていない、民間の教育機関です。通信制高校を運営する私立の学校法人がサポート校も併設している場合や、予備校や学習塾・専門学校など教育関連の学校法人や株式会社が運営していることが多いです。
▊サポート校は高校ではない
通信制高校は、学校教育法という法律によって「高等学校」と定められているため、一定の条件を満たせば高校卒業資格を取得できます。しかし、通信制サポート校は、学校教育法において「高等学校」には定められておらず、通信制サポート校のみでは高校卒業資格を取得することはできません。
▊必要な学費
通信制サポート校に通うためには、通信制高校とは別途で学費が必要になります。通信制高校の学費は、公立は3年間で平均10万円程度、私立は3年間で平均80万円程です。通信制サポート校の学費は、プランによって異なりますが、年間で50万円から100万円程度かかります。これは通信制高校に通う費用外にかかってくる金額ですので、注意が必要です。
通信制サポート校を利用するメリット
通信制高校よりも学費がかかる通信制サポート校ですが、利用するメリットはあるのでしょうか?ここからは、通信制サポート校を利用するメリットについて詳しく解説していきます。
▊学習面からメンタル面までサポートしてくれる
通信制高校には、学校に行かずに好きな場所で学習ができるというメリットがありますが、逆にそれがデメリットになってしまう場合があります。学校に行く回数が少ないため、孤立してしまい、勉強が分からなくなり、挫折してしまう生徒も一定数いるのです。通信制サポート校は、そのような生徒に対して、学習を定着させる補助をしてくれます。通信制高校での勉強や生活に不安を感じている人には、サポート校の利用をおすすめします。
▊将来の夢や目標に沿った指導をしてくれる
将来の夢や目標に沿った指導をしてくれるのも、通信制サポート校のメリットです。通信制高校には、「とにかく確実に高校を卒業したい」「難関大学の受験をしたい」「どうしても就職したい業界がある」「スポーツ選手になりたい」「芸能人として成功したい」など、様々な目標を持った生徒がいます。そんな生徒の目標や方針に歩み寄って、カウンセラーが丁寧にアドバイスをしてくれます。
▊より確実に卒業するために寄り添ってくれる
通信制サポート校は、より確実に通信制高校を卒業するための強い味方です。「できるだけスムーズに卒業したい」「不安を感じずに、快適な高校生活を過ごしたい」という人は、通信制サポート校を利用した方が良いでしょう。
まとめ
通信制サポート校について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?通信制サポート校は別途の学費がかかりますが、その学費に見合う絶対的な支援をしてくれます。通信制高校に通うだけでも十分ですが、「一人では勉強が進まない」「自由すぎるとだらけてしまう」など、自分への甘えなどが気になる人は、通信制サポート校への入学を検討してみると良いでしょう。