

通信制高校は、「広域(こういき)」と「狭域(きょういき)」の二つに分かれています。さて、広域と狭域では、どのように違いがあるのでしょうか?このページでは、広域通信制高校と狭域通信制高校について、その違いを詳しく解説していきます。
▊広域と狭域の意味
「広域(こういき)」と「狭域(きょういき)」とは、通学範囲あるいは入学可能範囲のことを指します。住んでいる地域によっては、入りたいと思っている通信制高校に入学できないということもあります。そのため、通信制高校を選ぶ際には、「広域」なのか「狭域」なのかを注意する必要があります。
▊広域と狭域は通学範囲が異なる
通信制高校は、入学できる範囲から、広域と狭域の二つに分けられています。通信制高校ではスクーリング(面接指導)が必要になるので、学校に通える範囲でなければ入学が認められません。広域通信制高校は入学できる地域が3都道府県以上、狭域は入学できる地域が学校のある県+隣接する1都道府県(ようは2都道府県内)に制限されています。居住地域によっては入学できない場合もあるので、事前に広域と狭域のどちらなのかチェックしましょう。また、基本的に広域通信制高校は私立、狭域通信制高校は公立となっているケースが多いです。広域と狭域では様々な面で違いがあるため、どちらを選ぶかは、あなたの目的や現状によって決めましょう。
◆全国対応の広域通信制高校もある
全国どこからでも入学可能な広域通信制高校もありますが、学習方法やスクーリングの関係で、学校によって受け入れ可能な範囲は異なります。広域通信制高校の中でも、限定した地域のみの入学しか認められない場合がありますので、事前にチェックしておきましょう。
▊広域通信制高校と狭域通信制高校のメリット・デメリット
ここからは、広域通信制高校と狭域通信制高校のそれぞれの違いや、メリット・デメリットについて解説していきます。
◆広域通信制高校のメリット・デメリット
広域通信制高校はその規模感から、学校のある周辺都道府県はもちろん、全国規模で展開しているところもあり、多彩なカリキュラムや学習サポートが充実しています。カリキュラム展開が多いことにより、自分が学びたい分野や、希望する科目を見つけやすいのがメリットです。施設も充実していて、手厚いサポート体制もあるため、学ぶ意欲の高い生徒にとってはとても良い環境でしょう。しかし、スクーリングに遠方まで行かなくてはいけない場合があることと、選択するカリキュラムやスクーリングの回数によっては狭域通信制高校よりも学費が高くなるケースがあることには注意が必要です。
~広域通信制高校のメリット~
①協力校・分校が多いこと
② 多彩なカリキュラムが用意されていること
③ 手厚いサポート体制があること
~広域通信制高校のデメリット~
①スクーリングに遠方まで行かなくていけない場合がある
②学費が高くなるケースがある(助成金が適用されない場合がある)
◆狭域通信制高校のメリット・デメリット
狭域通信制高校はエリアを限定している分、地元ならではのカリキュラムや学習方法を実践しています。全日制高校との併設が多いのも特徴です。また、広域通信制高校よりも助成金の対象になりやすいこと、スクーリングで遠方まで行く必要がないこともメリットでしょう。しかし、狭域通信制高校はカリキュラム設定が少ない場合があります。広域通信制高校の方が、学べる分野の数は豊富なケースが多いです。また、入学できるエリアを限定しているため、小学校・中学校の同級生に会ってしまう可能性もあります。昔の顔見知りにあまり会いたくない人は、広域通信制高校を選んだ方が良いかもしてません。
~狭域通信制高校のメリット~
①地元ならではの学習サポートがあり、助成金の対象になりやすい
② スクーリングは遠方まで行く必要がない
~広域通信制高校のデメリット~
①カリキュラム設定が少ない場合がある
②顔見知りに会ってしまう可能性がある
▊広域通信制高校の場合、スクーリングはどうするの?
広域通信制高校の場合、スクーリングはどのようにして行うのでしょうか。地方在住の人が、東京の広域通信制高校に入学した場合を考えてみましょう。通信制高校の卒業要件にある通り、入学した以上、規定された回数のスクーリングは行わなければなりません。ここで、「もし年に30回のスクーリングが規定されていた場合、地方から東京に30回も行かなければならないの?」と思ってしまう人も多いでしょう。広域通信制高校では、本校以外にも、全国各地に分校や協力校を設けているため、スクーリングは近場で済む可能性があります。自宅から通える範囲に分校・協力校があれば、スクーリングも楽になります。広域通信制高校への入学を検討している人は、入学前に分校・協力校の所在地まで調べておきましょう。
※最近は、文科省、教育委員会の方針で、分校・協力校などでのスクーリングを認めていないケースが多いです。老舗の広域通信制高校であれば認められる場合もありますが、基本的に認可が下りづらいものとなっています。スクーリングは、通信制高校を卒業するために欠かせない要件なので、入学を検討している通信制高校のスクーリング形態は念入りに確認しておきましょう。
▊まとめ
広域通信制高校と狭域通信制高校の違いについて詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?広域、狭域と表現すると分かりづらいかもしれませんが、広域通信制高校は私立、狭域通信制高校は公立というパターンが多いです。学費は予算内か、通いやすいか、学びたい分野があるかどうかなど、様々な角度から総合的に判断し、広域、狭域のどちらの形の通信制高校にするか選択しましょう。学校説明会やオープンキャンパスなど、学校を見学できる機会があれば、実際に足を運んでみるのも良いかもしれませんね。