通信制高校に入試ってあるの?入試における注意点、編入・転入の条件

通信制高校への入学を検討している人の中には、このような疑問を持っている人も多いでしょう。このページでは、通信制高校の入学試験に関する情報から、通信制高校に編入・転入する場合の条件まで、入学にまつわる話題について詳しく解説していきます。

通信制高校の入学試験って難しいの?

通信制高校は、高校卒業資格を取得したい人たちに対して、広く門戸を開いています。入学を希望すれば誰でも必ず入れるイメージもありますが、実際はどうなのでしょうか?

▊受験の難易度は高くない
通信制高校の入学試験は、比較的やさしめです。全日制高校では、国数英理社の5教科を扱った入学試験が一般的ですが、通信制高校の入学試験では、面接と作文、軽い筆記テストのみとなっています。通信制高校の入学試験は、受験者を落とすための試験ではなく、現状の学力を確認するための試験だと言えるでしょう。

▊合格率は極めて高い
先述の通り、通信制高校の入学試験は、現状の学力と勉強に対する姿勢の確認のための試験なので、合格率は極めて高いです。各高校によって合格率は異なりますが、広く通信制高校の合格率を見ると、ほとんどの人が合格しています。

▊通信制高校の偏差値
一部を除いて、通信制高校に偏差値はありません。通信制高校の入学試験は面接や作文が中心で、学力によって合否判定をしないため、偏差値が存在しません。

通信制には編入学生・転入学生が多い?

通信制高校に在籍する人の約半数は転入・編入学生です。転入・編入に対してマイナスなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、通信制高校ではごく一般的なことです。通信制高校は全日制とは異なり、いつでも転編入できることから、転入・編入学生の割合が多くなっています。

通信制高校への編入・転入の条件

通信制高校への編入・転入を考えている人も多いでしょう。高校を退学した人が入り直す場合は編入、転校する場合は転入と呼ばれます。ここからは、通信制高校への編入・転入の条件を詳しく見ていきましょう。

▊年齢
入学時の年齢に上限はありませんが、入学する前の年度末までに満15歳になっている必要があります。そのため、通信制高校には、15歳から70歳を超える人まで、非常に幅広い年齢層の人が在籍しています。

▊住んでいる地域
私立の通信制高校では、住んでいる地域は基本的に関係なく、日本全国の好きな学校に入学することが可能です。公立の通信制高校では、その通信制高校が所在する都道府県内に、入学希望者の住所や勤務地があることが条件となります。

▊時期
ほとんど通信制高校では、転入であれば、いつでも入学できます。編入の場合は、随時受け入れているところと、4月と10月のみに限定されているところがあるので、注意が必要です。

通信制高校への編入・転入に必要な書類と手続き

通信制高校への編入・転入に必要な書類と手続きは、以下のようになります。

①願書を取り寄せる

②必要書類を作成する

  • 在籍する(または在籍していた)高校に必要書類の発行を依頼
  • 受験料の振込
  • 入学願書等の作成

③必要書類を通信制高校へ郵送する

(入学希望月の1か月前が目安)

④書類審査・面接・学力検査を受ける

⑤合否判定が出る

(各高校によって異なりますが、数日~2週間程度)

⑥入学手続きをする

通信制高校を受験する際の注意点

通信制高校の入学試験の合格率は極めて高く、ほとんどの受験者が合格しますが、そんな中で注意すべきことはあるのでしょうか?ここからは、通信制高校を受験する際の注意点について詳しく解説していきます。

▊面接の準備はしておこう
通信制高校の面接は簡単な質問に答えるだけなので、不安な人は、面接でよくある質問に対する簡単な回答は用意しておきましょう。敬語を使うことを意識しながら、面接官の質問に的確に回答し、姿勢を正していれば、基本的に落とされることはありません。(どの高校にもある受験の面接と同じです)通信制高校の入学試験の面接担当者は、受験者に学ぶ意欲があるかどうかを見ています。学ぶ意欲をアピールできるような話を準備しておくのも良いでしょう。

▊作文の練習もしておこう
高校によっては、作文が必要になります。文体の統一や、書き始めは1マス空けるなどの基本的な書き方は覚えておきましょう。また、丁寧な文字を書けるようにしておくことも大切です。文字を崩さず、楷書(とめ・はね・はらいをはっきりと書くこと)で筆記をすることに慣れておきましょう。

▊清潔感のある服装で面接に行こう
第一印象を良くするためにも、服装も重要です。清潔感のある服装や髪型を心掛け、派手な髪型やアクセサリーは避けましょう。私服で面接を受けたからといって落とされることはありませんが、男女ともに、制服やスーツで行くのが無難でおすすめです。

まとめ

通信制高校の入学試験から、編入・転入の条件まで詳しく解説してきましたが、いかがでしたしょうか?通信制高校の入学試験では、浮いた行動や非常識な言動さえなければ、ほとんどの人が合格します。通信制高校が、「学びたいという意欲がある人」に対して、広く門戸を広げていることが良くわかりましたね。ほとんどの人が合格する試験だと聞いても、どうしても不安を感じてしまう人は、オープンキャンパスや学校説明会などに積極的に参加し、事前に志望校の入学試験情報を仕入れておくと、安心して入学試験に臨めるでしょう。