通信制高校を卒業した人の進路とは?進学率、就職率まで詳しくご紹介!

通信制高校に興味を持っている人の中には、通信制高校を卒業した後のことまで気にしている人も多いでしょう。このページでは、通信制高校を卒業した人の進路について、詳しく解説していきます。

▊通信制高校を卒業した人の進路

通信制高校を卒業した人のうち、4割程度は進学、2割程度は就職しています。4割程度の進学者の中でも、うち半分程度は大学へと進学しています。専門学校志望者は専門へ、大学進学志望者は大学へ、希望していた進路にしっかりと進学できている傾向が強いです。就職した人は、通信制高校で学んだ専門的な知識を活かせる職業に就いています。特に、美容系やブライダル系、福祉系の専門コースを選んだ人は、通信制高校を卒業した後にそのまま就職するケースが多くなっています。
<通信制高校卒業者の進路 (引用元 :令和2年度 高等学校通信教育の現状)>

◆「その他」に該当する人の進路は?
「その他」に36%の生徒が該当していますが、進路はどのようなものなのでしょうか。ニートやフリーターといった進路を想像してしまう人も多いかもしれませんが、実態としては異なります。芸能活動をしたり、スポーツ選手を志す人がいたり、自由な働き方を求めてフリーランスの道を選んだ人がいたりなど、通信制高校出身らしい職種への「ポジティブな進路」が大半となっています。

▊通信制高校を卒業した人の具体的な進路

多種多様な生徒を受け入れる通信制高校。色々な人が集まるぶん、多彩な進路選択がされており、就職以外にも様々な道が選ばれています。

◆芸能・スポーツ系
ジャニーズやAKBのアイドルの多くは、通信制高校出身です。若いうちからプロクラブに所属するスポーツ選手、通信制高校で高卒資格を取得している人が多いです。

◆大学進学
近年、大学進学専門コースなどの充実により、通信制高校の大学進学実績が増えてきています。東大・京大などの旧帝大から医学部まで、難関大学に進学する人も毎年います。また、通信制高校から指定校推薦で大学に進学する例も増えてきました。行きたい大学の指定校推薦枠があるかどうか、入学前に確認してみても良いかもしれません。近年は、高校と大学が共同して教育を行う「高大連携」にも注目が集まっています。「高大連携」は、高校生のうちから大学の講義を受けることができ、連携先大学への指定校推薦はほぼ必然的に行われるというメリットがあります。

◆海外留学
通信制高校を卒業した後、海外に留学する人もいます。通信制高校には外国語専門コースもあるので、外国語を集中的に学ぶことができます。国語、数学、理科、社会など、外国語以外の勉強に割く時間を最小限にすることが可能です。自分が学びたいことにフォーカスして高校生活を過ごすことができるので、通信制高校は「外国語を集中的に学びたい人」「実践的な外国語を学んで、卒業後すぐに留学したい人」に向いています。また、海外大学進学プログラムが実施されている通信制高校もあります。通信制高校卒業後は、イギリスやアメリカ、ハワイ、カナダ、オーストラリアなど、英語圏の大学に進学するケースが多いです。
※帰国子女の人のための通信制高校もあります。親の仕事の関係で海外に在住した後、日本に戻ってきた人が入学しています。改めて海外留学したい人や、帰国子女の特例を使って日本の大学入試を有利に進めたい人におすすめです。

◆起業
通信制高校に通いながら起業する人もいます。例えばN高では、「起業部」が設立されました。成功した起業家を特別顧問とし、ビジネスモデル構築や事業計画書の作成など、企業に向けた実践的なプログラムを用意しています。N高以外にも、ビジネスコースを設置している通信制高校が多く、高校生のうちからビジネスを深く学ぶことができます。自分の時間を自由に使える通信制高校は、「起業の近道」なのです。

▊通信制高校で高卒資格を取得する意味とは?中卒との違い

通信制高校を卒業して取得した高卒資格は、全日制高校を卒業して取得する高卒資格と全く同じものです。通信制高校を卒業していれば、高卒として就活に挑むことができます。「高卒以上」の応募要件の仕事ができたり、初任給が高かったりなど、就職では中卒だった場合とは全く異なる景色になるでしょう。また、大学受験をする際にも、高卒資格は必須となります。「大学に行きたい!」と思っても、高卒資格を持っていなければ、受験資格さえ認められないということです。高校の卒業資格は、間違いなく、今後のあなたの人生の幅を大きく広げてくれるものとなります。

▊まとめ

通信制高校の学費について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?通信制高校の学費は、私立と公立で異なり、私立の方が高いということがわかりました。私立の通信制高校は、学費が高い分、より充実した教育を受けることができます。公立、私立ともにそれぞれの良さがありますが、学費面と教育面、どちらもしっかりと考慮して、目的に応じて選択できると良いですね。また、近年は学費を抑えることができる支援金や助成金の制度が充実しています。申請するだけで学費を軽減できるので、入学を考えている通信制高校にも問い合わせをして積極的に利用しましょう。