学校説明会はどう活用すればいい?オープンキャンパスとの違いは?

通信制高校への進学を希望する生徒と保護者向けに、通信制高校について知ることができるイベントが頻繁に開催されています。学校説明会(学校相談会)、オープンキャンパス(オープンスクール)、合同説明会など、その種類や名称は学校によって様々。このページでは、学校説明会、オープンキャンパス、合同説明会などのイベントの内容や、それぞれの違いについて、詳しく解説します。

▊オープンキャンパスと学校説明会の違い

簡潔にオープンキャンパスと学校説明会の違いを表現するならば、学習環境や学校生活の雰囲気を実際に感じられるイベントがオープンキャンパスで、制度や学習に関して口頭の説明で聞くのが学校説明会です。入学した後に、「イメージとまったく違った」とならないように、候補となる学校を見て比べ、志望する学校のオープンキャンパスや学校説明会に何度か足を運んだうえで、イメージと現実のギャップを埋めておくことをおすすめします。

◆オープンキャンパス
オープンキャンパスでは、実際の学校生活の雰囲気を知ることができます。授業の受講、コースの体験、校内の見学、クラブ活動への参加など、入学後の生活をあらかじめ経験しておくことで、学校についてより深く知ることができます。在校生と会話ができる時間もあり、どのような生徒が在籍しているかなど、すでに通っている人たちの雰囲気が自分に合うかどうかも、確かめることができます。また、多くの通信制高校ではオープンキャンパスのたびにテーマを変え、毎回違う催しを行っているので、様々な角度から学校生活の雰囲気を感じることができます。

◆学校説明会
学校説明会は、主に学校の制度や学習に関しての説明が行われます。設立から、学びの内容、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシーなど、学校の根幹に関する説明が大部分を占めます。また、校長先生、教頭先生などが、どのような生徒を求めているか、学びの現状はどのようなものかを伝える講演を行う場合もあります。学校説明会には、保護者と生徒が一緒に来ることも多いです。親子揃って学校の教育方針を聞き、学校の雰囲気に触れることで、保護者の方はよりその学校が自分の子供に合うかどうかの判断がしやすくなります。通信制高校を選ぶ際、どうしても最初に見た学校が良く見えてしまう傾向がありますが、より多くの学校を見て比較検討し、自分に合う学校を選びましょう。3年間という長い時間を過ごす場所なので、自分に合う、「自分が頑張れる学校」を見つけられると良いですね。

◆学校説明会の後には、個別説明会が行われる
個別説明会は、個別のブースで、先生と保護者、先生と親子など1組ごとに対応する形式で行われます。よりパーソナルな質問ができ、人数が多い場合に聞きづらい内容も気軽に聞けますので、こちらもぜひ参加してみましょう。

▊学校主催の説明会と合同説明会は、どっちに参加したらいいの?

学校説明会と合同説明会はそれぞれ趣旨が異なるので、どちらが良いということは一概には言えません。合同説明会は、たくさんの通信制高校を、広く、浅く知る目的。学校説明会は、ひとつの通信制高校を、深く、より具体的に知る目的で開催されています。そのため、「合同説明会で話を聞いて、制度や立地などから合いそうな通信制高校を絞り、その中から数カ所の学校説明会に行く」というのが、王道の流れとなっています。なお、入学を決める方は、両方参加する人が多い傾向です。

◆合同説明会
合同説明会は、「広く浅く、学校ごとの違いを知る」ための情報収集に向いています。多くの通信制高校が一堂に会するため、「この学校がいいんじゃない?」を探す場として機能します。一度に色々な学校を見られるので、最初の情報収集の場としては最適です。また、学校説明会では「入学した後のことを考えると、この質問はできないな…。」と考えてしまい、踏み込んだ質問がしづらいですが、合同説明会であればプライベートな質問もしやすいといった保護者の声も多く聞かれます。また、「ちょっと話を聞きたいだけ」という、簡単な様子見にも向いています。さらに、どのような子がきているのか、どのような保護者層なのかも確認でき、「改めて自分の子供は、周りの子と比べてどういう状況だろう?」と、お子様の現状を客観視できる良い機会にもなります。

◆さらに!コンシェルジュがいる合同説明会まで!
大きな合同説明会の場合、会場にコンシェルジュが常駐していることもあります。通信制高校についてあまり詳しく知らない状況であっても、専門のコンシェルジュに相談ができるので、小さな不安も解消できます。数ある学校の中から、お子様に合いそうな高校を提案してくれるので、通信制高校の候補を効率良くリストアップしたい時はぜひ活用してみてください。

▊【ここが大事!】学校説明会と合同説明会は、どちらも参加しないと意味ない?

結論から言うと、学校説明会と合同説明会は、どちらも参加するのがオススメです。もちろん、どちらか片方だけの参加でも問題はありません。しかし、学校に訪問をして話を聞かなければ願書が提出できず、入学できないとしている通信制高校も多いので、学校説明会には一度は参加しましょう。合同説明会では、通信制高校全般に関する講演も聞くことができます。学校説明会は、その学校に特化した紹介になってしまうため、合同説明会で、客観的に通信制高校の全体像を把握しておくと良いでしょう。前述した通り、合同説明会は、通信制高校を、広く、浅く知る目的。学校説明会は、通信制高校を、深く、より具体的に知る目的です。よりイメージを深めるためにも、どちらも参加するのがおすすめです。学校説明会や合同説明会に参加せずに入学を決めた人の中には、「通信制高校だと思ったら、実はサポート校で、さらに通信制高校への入学が必須になってしまった!」というような失敗をしてしまった人もいるようなので、注意しましょう。

◆入学者本人 or 保護者だけでの参加は意味あるの?
親子揃って行くのが最善ですが、最初は入学者本人、保護者のどちらかだけが行くことも多いです。実際、通信制高校に入学した3,4割は、最初は保護者だけで参加しています。その場合多くは、「次は本人を連れてきます」という流れになることが多いです。やはり本人が一緒に来て、自分の目と肌で色々と感じてみることで自分に合う学校かどうかが分かり、マッチングの精度が高まります。合同説明会は保護者だけでも問題ありませんが、学校主催の説明会・体験授業は、入学されるご本人が体験する必要があります。

▊こんな特典がある説明会&オープンキャンパスのイベント

学校説明会やオープンキャンパスに参加すると、入試にも役立つ様々な特典を受け取れることも!
・入試説明会参加で自己PRシートの書き方を教えてくれる
・専門コースの1週間参加体験
・早めに入学を決めると、夏休みの間も通える
通信制高校では、入学を悩んでいる皆さんに「何度も来て、魅力を体感して欲しい」という思いがあります。何度も訪れることでより学校について深く知ることもできますし、例のように入試に役立つ様々な特典を用意していることも多いです。入学したいとなった時に役に立つ特典(ちょっとしたノベルティももらえます)もありますので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。