通信制高校には留年がないって本当?その理由を詳しくご紹介!

全日制高校や、大学でよく聞く「留年」。義務教育以外では、どんな学校にも留年があると思っている人も多いでしょう。しかし、通信制高校には、留年がありません。このページでは、通信制高校になぜ留年がないのか、その理由を詳しく解説します。

通信制高校にはそもそも留年という概念がない

通信制高校には留年という概念がありません。なぜなら、学年制ではなく、単位制が採用されているからです。通信制高校は単位制なので、学年制のように、「1年生」「2年生」のような、学年の区切りがありません。通信制高校では、3年以上かけても、留年という扱いをされることはなく、必要な単位さえ修得すれば卒業することができるのです。つまり、1年目にあまり単位を取れなかったとしても、2年目、3年目で単位を多く取ることで調整しつつ、自分のペースで勉強しながら高校を卒業できます。逆に、通信制高校を卒業するためには3年以上の在籍は絶対に必要なので、1年間、または2年間で全ての単位を習得したとしても、卒業することはできません。

通信制高校に留年はないが、在籍期間を超えてしまうことがある

「在籍年数は6年まで」「在籍年数は8年まで」など、在籍期間の上限を設けている通信制高校もあります。たしかに、単位制の通信制高校においては、留年の心配をする必要がなく、自分のペースで勉強ができます。しかし、あまりにものんびりしていると、在籍できる期間を超えてしまい、退学になってしまう場合もあるので、単位修得のペースには注意しましょう。

通信制高校に留年がない理由

全日制高校は学年制なので、1年ごとに修得する単位があらかじめ決められており、出席日数や成績が一定の基準を下回ると、留年となります。しかし、通信制高校は単位制なので、3年間以上在籍し、74単位以上を修得すれば卒業できます。「1年間で○○単位修得しなければ進級できない」というノルマも存在しません。1年で習得する単位数は各生徒自身で決めることができます。つまり、単位制の通信制高校では、学習は学年ごとに区切られていないことから、「学年」という概念がなく、そのため「留年」という概念も存在しないということです。そのため、全日制高校の2,3年生で、「このままだと留年してしまう!同学年の人と同じタイミングで卒業できない…。」と思ってしまっている人でも、通信制高校に転向することで、タイミングによっては3年間で高校を卒業することもできます。

通信制高校を3年間で卒業したいなら

通信制高校は学校に行く回数が少なく、自学自習が基本です。そのため、一人での勉強がマンネリ化し、高校の在籍期間が想定以上に長くなってしまうケースもあります。勉強時間の確保、自学自習での学び、生活の自己管理に自信がない人は、通信制高校の卒業に3年以上かかってしまうかもしれません。「通信制高校を確実に3年間で卒業したい!」という人は、学習サポート体制が充実している私立の通信制高校を選ぶと良いでしょう。また、通信制高校に通う生徒の学習を支援してくれる、通信制サポート校を利用するのもおすすめです。

まとめ

通信制高校の留年にまつわる話題について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?通信制高校には留年という概念はありませんが、卒業までに5,6年かかってしまう人もいます。1年ごとに学費もかかるので、できるだけ早く卒業するに越したことはないですよね。しっかりと3年間で通信制高校を卒業したい人は、サポート校の利用も検討してみましょう。